第12話『その やわらかな願いは・・・』

実質的な最終回、というのがガイドブックでの佐藤順一監督の説明でしたが、確かに正に(笑)
TVオリジナルってことで、制限が少ないためか、伸び伸びとした構成だったと思います。


アバンタイトルアリア社長の雪だるまは出来が良すぎて、最初は社長が雪に埋もれているのかと思いました(笑)


OPは『ウンディーネforest mix』サントラに収録されていましたが、まさかココで使われていたとは(笑)
録ったものは意地でも使う、そんな心意気を感じますわ〜。
木枯らしに吹き付けられても、それすら楽しそうな灯里。
きっと、北風も太陽も、灯里には敵うまい(謎w)


開拓時代の橋。
設定上、氷の融解を始めたのが約150年前だそうですから、この橋もそれくらいのものでしょうね。
それなりに老朽化が進んでいるみたいですが・・・雪が積もっても崩れないでいるのは、基礎設計がしっかりしているんでしょうなぁ(笑)


トンネルを抜けるとそこは・・・・・・。
雪国(仙台)だった(えー
なんて下らない冗談は置いておいて。
トンネルの中にいた、一際大きい猫の影。あれはやっぱり・・・?


似たもの同士の邂逅。
時代が違うことに、微妙な齟齬から気づきそうなものですが・・・そこはそれ、灯里×2ですし(笑)
それに、両者が当たり前と考えていることは、わざわざ確認しません。
ズレが生じても、勝手に補完して会話が進む時って、日常でも普通にあることですよね。
しかし、このズレを伴ったままの会話って、視聴者からするとくすぐったくなってきますね(笑)


アグレッシブ、アリア社長
ヒメ社長の面影を、ピート君に感じたのか、積極的にアピールしています(笑)
その甲斐あって、中盤からすっかり仲良し。
でも、この猫の遺伝子は、ヒメ社長ではなくまぁ社長に受け継がれているような(笑)


食卓の水瓶。
なるほど、あんな形のものなのですね、水瓶って・・・・・・。
京極夏彦の『瓶長』を読んだ時は、微妙に想像しづらかったもので(笑)


明子先生の生徒=ご先祖様たち。
キャストロールを見て、全員ちゃんと名前があるのに驚き(笑)
150年前ですから、灯里の時代からは2、3世代くらい前の人たちですよね。
存命している人は・・・流石にいないか(笑)


全ての奇跡の始まり。
水が満ちていくのをバックに、1話から今までの出来事が走馬灯のように流れて・・・第2期のゴンドラさんお別れの回もそうなんですが、こういう演出に手前は非常に弱い(涙)
『シンフォニー』の曲も、前話に負けず劣らず効果的で・・・。
4話のアガサの笑顔が映ったとき、この瞬間どこかでアミと一緒に水路に水が満ちていくのを見ているんだろうなぁ、と想像するともうねぇ・・・・・・・゚・(つД`)・゚・



『さようなら、私のアッヴェニーレ』
灯里が明子の直系の子孫、というわけではないのでしょうけど。
何らかの事情で、明子がマンホームに戻ったのだとしたら、そういうことも無きにしもあらずかなぁ、と思ったりします。
もしくは、明子が灯里の立場であれば、ウンディーネになりたくてアクアに来ただろうなぁと、そんな風に直感したから出てきた言葉なのかな・・・ん〜、色々と分析できますが、野暮なのでここまで(笑)


アリシアさん・・・ただいま』
ああ、やっぱり百合っぽってうわなにをするやめ



さて次回は、第1期を締めくくる最終回〜・・・って、遡って書いていると、次回予告がやりにくいですな(笑)





オマケ:時間は不可逆である
なので、タイムスリップというのは、実質ありえないわけで。
まぁ、ちゃんとした理屈を知っているわけではないので、絶対の真理とはいいませんが、何とはなしに納得出来るので、前提とします(笑)


では、灯里が観たものっていうのは何なのかっていうと、アレはアクアの記憶なのではないかと。
火星がテラフォーミングされて以来、少しずつ積み重ねられた色んな人の記憶たち。
その一端に、灯里が触れて幻視したのが第12話の内容なんじゃないかなぁ、と。
うん、これなら歴史改変もパラドクスも起きないはず(笑)
ただそれだけを解消できれば、あとは何とでも理由付けは出来ます。
この世に不思議なことは、何もないのです(笑)