ディア・ピアニッシモ

工画堂ミュージックゲームの新作、しかもフィギュア内にゲームを納める、という史上初の試みで、期待しながら待っていました。
コミケから帰ってきて、さっそくプレイしクリアしました。


ネタバレはしてないものの、一応伏せ〜(笑)




一番気になったのが、物語上での練習と、ミュージックゲームでの曲の整合性です。
練習時に何度も曲が変わり、最後の演奏ではそれまで弾いてなかった曲、というのがちょっと気になりました。
もっとも、それを言ったらエンジェリック・コンサートも一緒だったんですけどね・・・。
あれは、物語の始まりから終わりまでの作中時間が長いので、旅の間に色々曲を作ったのだろうと、そういう説明は成り立ちます。


少ないボリュームの中、5曲も入っているのは嬉しいことなのですが・・・・・・。
ゲーム中、繰り返し同じ曲を弾くことで、『練習している』気分になれないのがちょっと寂しかったですね。


ヒロインを増やしてルートを増やせばその問題も解消されるんでしょうけど、そうなると容量が嵩張るんですよねぇ(汗笑)
となれば、曲が何度変わってもおかしくないシナリオ構成であれば、問題はなかったかもです。
次回作は、そこら辺を前提にして、作ってもらえると嬉しいですね。




物語のほうは、癖のないオーソドックスな話でした。
それでいて、キャラのほうは面白おかしく際立っていたのが印象深いですね。
さすが霧海正悟さん、いい仕事してます。
特に、ナルミの意地悪さとか(笑)
クリアして、ナルミがヒロインのゲームもやってみたい、と思った人は手前だけではないはず・・・・・・ですよね?(笑)


あと、ぴあのかぁいいよぴあの(笑)
フォーニもそうでしたが、主人公との漫才は面白かったです。
語尾の『たん』は、ピアノの妖精だから、だと思うのですが、作中である通り、昨今の萌えブームへの問題提議だったらどうしましょう(笑)


曲自体に関しては、文句なしです。
初級と中級の間にいる手前からすると、難易度は全体的に高めですね。
ある一曲以外は、気を抜かなければクリアできるので、なかなかやり応えがあります。


フィギュア自体の出来も、相応のものだと思います。
塗装がダメダメなこともありませんし、造形も高いレベルです。
ただ、素立ちなのが唯一の不満ですね。まぁ、USB内臓のため、あんまり派手なのは出来なかったのかもしれませんが(汗笑



総評としては、不満ゼロではないものの、及第点はクリア、といったところでしょうか。
このレベルで、コンスタントに出してくれるのなら、嬉しいですね。
ただ、外観がフィギュア、というのに引っ掛かるユーザーもいるらしいです。
今度からは別パッケージのものも検討したほうがいいかも、ですね。


個人的には、こういうチャレンジャーな姿勢は好感が持てるのですが(笑)