十八年度の宝塚観劇

ウチの会社は豪勢なことに毎年、四月第一週の土曜日に、慰安会として宝塚観劇があるのです。
で、手前は高校演劇部員だったこともあって、毎年観にいっているのですが、今年のは中々面白かったです。
ナチスドイツがファシズムに染まり、スペインに侵攻しようとしている時、それに立ち向かう民兵達を取材するカメラマン作家の物語でした。
宝塚といえば、貴族階級の恋愛話が主で、何でそこで惹かれるのか好きになるのか微妙に判らないものが多い、というのが手前の先入観だったのですが、今回はそんな偏見を打ち壊してくれました。
写真で内戦の真実を撮ろうとするカメラマンと、文章で真実を伝えようとする作家。
同じ道を歩んできて、同じものを目指して、それゆえに別れなければならない・・・二人の心情が理解しやすいだけに、話にぐっと引き込まれました。
ダンスとか唄は、いつもの宝塚ですが(笑)


面白かったのが、二部冒頭のサンジョルディという祭りで、竜と神の剣を持った黄金騎士の昔話が出てきたのですが、後半のほうで戦意高揚のための脚色が加えられ、ナチスの竜とソビエトの剣を持った民兵騎士という形に改竄されたことです。
プロパガンタの一環として、実際にありそうな話だったので、そういうのを取り入れるのはなかなか面白いと思いましたね〜。


ミュージカルを批判する人で、舞台中にいきなり歌いだすのが判らない、と言う人がいますが、アレはキャラの心情を表現する手段だと手前は思います。
いわゆるアニメなどでの挿入歌ですね。
もちろん、歌わずにそれを表現するのが本来の舞台演劇かもしれませんが、宝塚歌劇は大衆娯楽、様々な人向けの表現方法として、劇中で歌ったり踊ったりするのはアリだと思います。


そんなわけで、プレイ日記にいってみましょう(笑)