第十四回『浮遊都市突入〜空族救出』

雲を裂き、一路浮遊都市に向かうアルセイユ。
そこへ、結社の飛行艇が迎撃に向かってくる。
進路を阻む前方の機体だけに狙いを絞り、その加速力で追撃を振り切る。
しかし後方の雲海から、『紅の方舟』グロリアスがその威容を晒し、アルセイユに迫ってきた。
機動性、最大速度などはアルセイユのほうが上だが、多数の自動砲台と対空兵器がグロリアスには搭載されている。
アルセイユは、その機動性を最大に生かし、迫る幾本ものミサイルを旋回で振り切り、グロリアスの周囲を回りつつ雲に紛れて逃れた。


辛くもグロリアスから逃れられたアルセイユは、ついに浮遊都市の上空に到達する。
その雄大さに見とれているのも束の間、飛行型人形兵器に乗ったレーヴェが、猛スピードでアルセイユとすれ違い、左舷のアウトリガーを破壊していった。
飛行制御の要を失い、失速したアルセイユは、浮遊都市に不時着する。


エステルたちは、飛べなくなったアルセイユの修理と、周囲の探索の二つにメンバーを分ける。
博士達に修理を任せ、エステルとヨシュアたちは、浮遊都市『リベル=アーク』の探索を開始した。
その途中、居住区画で結社の人形兵器に襲われるジョゼットを発見する。
彼女によると、『山猫号』もまたリベル=アークに不時着し、兄キールたち空賊団のメンバーは、結社に捕まってしまったのだそうだ。
エステルはジョゼットの協力を条件に、グロリアスに捕まっているであろう空賊団の救出を約束する。


工業区画でグロリアスを発見したエステルたちは、ジョゼットを伴い内部に侵入、無事空賊たちを救出する。
同じ境遇にある者同士、協力し合うことをユリアたちアルセイユも了承した。
キールから工業区画の駅にある、地下通路のパスワードを聞き出したエステルたちは、探索を再開するのであった。



なるほど、冒頭のムービーは確かに燃えます。
アルセイユがミサイルから逃れるための機動なんて、艦橋のエステルたちは大丈夫かと心配になるくらいカッコイイです(笑)
出来れば全編ポリゴンでいってほしかったですが、あの迫力はムービーならではなので、これはこれで。


で、色々判ってきた『輝く環』のアレコレ。
導力停止現象は、『輝く環』の防衛機構で、だからゴスペルは『端末』なわけですね、納得。
『輝く環』は浮遊都市の制御中枢みたいなもので、自我っぽいものも持っている。
ただ存在目的がリベル=アークの平穏であり、そのためならばどんな手段も厭わないという結論に達し、ゴスペルを通じて人々を徐々に洗脳、骨抜きにした、と。
その危険性に気づいたクローゼの祖先は、『輝く環』を封印した・・・ってとこでしょうかね。
『どこにでもあってどこにもない』というのは異次元にあるからで、『それと向き合うとき人は答えを出さなければならない』というのは脳に干渉してみせられる『甘い夢』を打ち破れるか否か、というのが古代竜の言葉の解釈、でいいんでしょうかね(笑)
あんまり推理しすぎると楽しみがなくなるので、この辺で。


ていうか、ヨシュアはジョゼットの気持ちに気づいてないのか・・・。
普段は鋭いくせにー(笑)
それとも、鈍い振りして矛先を自分に向けさせて、その場を納めようとしたとも考えられますね。
自分はエステル一筋だから、他の女の子の気持ちに気づかないってのもありますが。


そして哀れギルバート君・・・咬ませ犬の挙句、カンパネルラに玩具にされるとは・・・



さてさて、終章も終盤に近くなってきました。
ていうか、執行者達との決着は、ホントにつくんでしょうか(笑)
やっぱり最後なだけに、ボリュームもたっぷりみたいですね〜。