第十三回『ツァイス〜王都襲撃』

ツァイスのギルドに、零力場発生装置を届けたエステルたちは、他の地方と同じように見回りに出ようとした。
そこへ、王都支部のエルナンから連絡が入る。
何でもアリシア女王から、グランセルに来た時は王城に寄って欲しいと依頼されたそうだ。


ツァイスでの用事もそこそこに、王都に向かうエステルたち。
王都までの道を進んでいると、突然結社の飛行艇が飛来する。
その方向から、王都が狙われていると確信し、エステルたちは駆け出した。


王都では、ヴァルター、ルシオラ、ブルブラン、レンの執行者四人を筆頭に、結社の強化傭兵と人形兵器が侵攻していた。
並み居る王国軍兵士をなぎ倒し、執行者たちは王城へ、他の兵士たちは市街の制圧にかかった。
城の扉も時間の問題となり、デュナン公爵はクローゼとアリシアを女王宮へと逃がす。
しかし、フィリップとデュナンの抵抗もむなしく、執行者たちは女王宮にまで到達してしまった。


エステルたちが女王宮へと駆けつけたとき、ちょうどクローゼとアリシアは執行者たちに捕らえられてしまっていた。
圧倒的な戦力差に、成す術のないエステルたち。
そんな窮地を救ったのは、駆けつけたシード中佐と服役中だったリシャールであった。
それだけでなく、市街の勢力にも、カノーネの指揮の元、白兵戦に長けた特務兵たちが応戦。
カシウスが導力停止現象下で、王都が狙われる確率が高いと読んでの策だった。
遊撃士と『剣聖』を次ぐ二人が相手では、女王誘拐の余裕はないと判断した執行者たちは、レンのパテル=マテルを呼ぶことなく退いていった。


王都の混乱がひと段落し、リシャールたちの事情を聞かされたエステルたちは、そこでクローゼが王位を継ぐ決心をしたことを知る。
クローゼの決断に賛辞を送る仲間達。
そこへ、ハーケン門に帝国の軍勢が集結しつつあるとの報が入る。
しかも、蒸気式の戦車を配備しているとの報告もあった。
クローゼは、次期女王継承者として、自身が帝国と交渉することをアリシアに申し出る。
エステルたち遊撃士もまた、護衛兼立会人として同行することにした。


ハーケン門の帝国側で、モルガン将軍とゼクス中将が面を付きあわせていた。
導力停止現象が帝国南部の村にも及び、その対処のためだとして強気のゼクス中将。
そこへ、クローゼが交渉人として推参、リベールもまた同じ状況にあり、全力で原因究明にあたっているため、もう少しの猶予を願い出る。
しかし、そんなクローゼの嘆願を切って捨てたのは、エレボニア帝国皇子のオリヴァルト、あのオリビエであった。


ヴァレリア湖上に浮かぶ浮遊都市は、リベールの最新兵器ではないかという噂が帝国の民衆の間で囁かれており、国を統べる者としてこれに対応しないわけにはいかない。
それがオリヴァルトの言い分であった。
浮遊都市がリベールの兵器ではない、という確かな証拠を提示できず、押されるクローゼにエステルは助け舟を出す。
遊撃士協会の一人として、アレはリベールの兵器ではなく、王国軍と協力して対策に当たっていることを告げ、近日中に導力停止現象を止めて見せると、篭手の紋章にかけて誓った。


オリヴァルトは一応納得するものの、導力停止現象下にあって浮遊都市をどうにかする可能性の提示を要求する。
そこへ颯爽とアルセイユが飛来、同乗していたカシウスは可能性を提示してみせた。
それを見たオリヴァルトは、軍を退くことをあっさりと快諾する。
すべては、ミュラーと共に仕組んだ、芝居だったのだ。
帝国軍の重鎮、鉄血宰相が結社と通じていると読んだオリビエは、ハーメルの悲劇と同じように、導力停止現象を帝国がリベールに侵攻する口実とさせないために、カシウスと共謀して仕組んだものだった。


オリビエの機転により、ひとまず帝国の介入を防ぐことは出来たが、それも数日の猶予しかない。
クローゼから『輝く環』無力化の依頼を、遊撃士を代表してエステルが受ける。
そして、大型の零力場発生装置を搭載したアルセイユに乗り込み、浮遊都市へと出撃するのだった。




たった数回のイベントで、これほど盛り上がったのは久しぶりな気がします(笑)
まずはオリビエの真の正体。FCの第一章冒頭で、諜報員として正体バレしていたので、ちょっと驚きました。
FCでクローゼの縁談が出てきた時、『もしかして・・・』とちょっと考えはしたのですけどね。
そして、鉄血宰相を退治することを決意するオリビエ、素直にカッコイイですね(笑)
次回作は、ここら辺の話が中心になりそうな予感。


クローゼ王位継承おめ〜。
うん、やっぱり力なき正義は無力でしかないわけで。
ダルモア市長を逮捕できたのは王国軍としての権力があったればこそ。
大きな責任と重圧という代償がありますが、大切な人を守れる可能性を、クローゼは選びました。
次回作以降、出番があるかは判りませんが、応援していきたいと思います。
あと、OPにも出てきた新礼服がカコイイ(笑)


そしてまさか登場するとは思わなかった、シード&リシャールの剣聖を継ぐ者コンビ(笑)
シード中佐はアーツだけかと思いきや、剣技も凄いのですね〜。
カノーネ率いる特務兵が、強化傭兵に立ち向かうシーンは、かつての敵であったがゆえに燃える燃える。
戦闘イベントでは、SEでピョンピョンチャキチャキ鳴っているのが、何気に好き。


さて、第八章で一番男を上げたのは、何といってもデュナン公爵でしょう。
クローゼたちを逃がし、圧倒的な力を見せる執行者たちに、恐れず立ちふさがる。
前作のルーアンでの初登場時、誰がこんな公爵を想像できたことでしょう(笑)
フィリップさんも、執事冥利に尽きるでしょうね〜。
惜しむらくは、フィリップさんの戦いぶりを見られなかったこですね。
かつて『鬼隊長』と呼ばれ、歯応えがあったと執行者に言わしめた剣の冴え、見たかった・・・・・・


エステルが両者の交渉に割って入り、啖呵切るだけかと思いきやちゃんと仲介までしている辺り、彼女の成長ぶりを実感しますね。
ちなみに自覚はしてないかもしれませんが、遊撃士の紋章をかけた時点で彼女は、遊撃士協会全体の代表者になっているんですよね(笑)
まぁ、そんなエステルだから皆のリーダーなのですけど。


サブクエスト:
エルモ村ポンプ修理:温泉に入ろう
ファルコム名物wお使いクエストですね。
今回、移動距離がアホみたいに長かったですが・・・ルーアンまで戻らねばならないと知ったときはorzでしたよ。


あと余談で、今更ながら大使館でカーネリアを読んでみました。
未だ語られない帝国の話だったのが印象的。そしてカーネリアが素敵すぎ(笑)
最後がちょっと切ないですが・・・生きていて欲しかったです。
フェルガナの誓い』のシスター・ネルとの繋がりが、少し気になるそんな日のこと。
だって、彼女も紅い目だし・・・・・・
更に関係な話、フェルガナの公式ガイドを読んで、ネルの正体バレを知ってしまいました(汗)
う〜ん、ゲーム中で驚きたかった・・・・・・


さて、これからリベル・アーク攻略です。
オリビエやクローゼなど、レベルが低くなっているキャラの底上げをしながら進むので、ちょっと進行が遅くなると思います。